松井 菜穂子 Soprano
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2006年9月~

上海CD録音レポート

9月17日
 成田を出発、予定よりだいぶ遅れて上海到着。
 上海市演出公司の周さんの出迎えを受けそのままホテルに、チェックイン後すぐに上海文広新聞伝媒集団(ラジオ放送局名)の持つ録音室に出向き打ち合わせ。ピアノの調律師さんと録音室の係り録音室の使用スケジュールが合わず大モメにモメテちょっと心配・・・・
  人間関係が複雑な中国のこと故 私達は静観するしかなく周さんや我が社の中国総経理 葉さんにお任せしてじっと待機しましたが、今日は纏まりそうもないのであきらめて、夕食を食べあとは成り行きにまかせて休むことにしました。

9月18日
今日は前からの予定では録音室を使用して梶浦さんと最終稽古をするはずが、昨日のモメ事の影響で録音室を使用できないこととなり一瞬目の前が真っ暗になりました。
  しかし周さんの電話一本で上海音楽院の賀録汀音楽庁(昨年と今年の上海公演のホール)で練習させていただけることに(しかも無料で!!)かえってラッキー!!と梶浦さんと二人で大喜びでした。それにしてもこのホールは響きが素晴らしく本当によいホールです。

9月19日
 ピアノの調律も何とか済み一件落着してようで13:00~録音ということになりました。早めのお昼を食べてラジオ局へ向かいます。ラジオ局の敷地には金木犀の香りが満ちていました。金木犀といえば中国ではお茶やお酒に入っていますね。よく調べたら金木犀も中国から日本に伝わってきたものだということが分かりました。日本では金木犀を食べ物に入れる習慣はないと思いますが・・・(私が知らないだけかも)
  さて、いよいよ収録開始です。録音技師は蘇前という方で中国では10本の指に入る録音技師です。しかしその録音方法はいたってシンプルかつラフなもので、私の声を少し聞いただけで録音室内のマイクの設定位置や私の立ち位置を決めあっという間に準備完了。

 後はスタジオの外でタバコをふかしたり、電話をしたり・・・・。いつでもOKといわれて私も気楽に始めました。
  日本と違って中国ではたいていのことがリラックスした雰囲気の中で進んでいきます。日本だと録音は結構緊張するのですが、中国ではわりと緊張せずに録音に臨めました。そのせいかほとんどの曲は一発OKでとんとん拍子に進み1日目で全15曲のうち殆どを録音することが出来ました。数曲残して18:30に第1日終了。

9月20日
 
今日は夕方から録音技師の蘇前さんは北京へいってしまう・・・とのことで(エエッ?そんなこと聞いてなかったけど???)
  12:00に録音開始ということになりました。まあ残りは2~3曲なので4時間あれば大丈夫ということで今日も気楽にやることに。途中機械がちょっと調子が悪くなるアクシデントがあり少々ヒヤヒヤしましたがそれも何とか事なきを得て録音技師さん北京出張前にめでたく録音終了。やれやれでした。

 それにしてもこのスタジオのピアノは一応スタインウエイではありますが、かなりの年代物でピアニストの梶浦さんはさぞかし大変だったと思います。普通のピアニストなら文句の一つも言いたいところだと思うのですが何も言わずに一生懸命演奏してくれたことにただただ感謝!!

 録音技師さんは“バイバイ”してしまいましたが後はCDに入れる順番を考えて並べなおす作業が待っています。これは録音室の責任者 莫家偉さんが引き受けてくれました。   出来上がったCD録音を聞きその素晴らしさにびっくり、日本の良さが録音技術であるならば中国のこの技術者たちは感情で音を捉え録音しているようでした。蘇前さんと莫家偉さんにも感謝感激。

 中国では国慶節が目の前に控えているため日本に向かう飛行機の座席が取りにくい状況になりつつあるので、あまりゆっくりと滞在することもできず大丈夫かしらと思っていましたがあっけない程早くCDが完成しました。あとはCDのジャケットとCDのプレスを残すのみですから周さん葉さんにまかせて帰国の途につきました。
  もちろん芸術にはこれで終わりということはありませんので私も録音した当日からすぐに次はこうしたいと思う箇所がたくさん出てまいります。でも2006年9月19日の瞬間の私の演奏ということで聞いていただこうと思います。そして更に努力を重ねもっと高い所を目指し歩みを続けてゆきたく思います。

 次回の録音プランもございますがまずは私と、ピアノ梶浦さんと録音蘇前さんと莫家偉さんと総合プロデュース周さんと企画葉さんという中国と日本とのコラボレーションお聞きください。

  このCDは中国ではすでに発売され、瀋陽のコンサート会場で私の初めての中国録音を記念して売り出しました。11月11日の上海公演でも販売しますし、日本国内では12月10日の銀座ヤマハのインストアーイベントにて発売開始の予定です。

 またこのCDの日本歌曲等の中国訳は毛興華さんの訳です。(中国語学校ハンズアカデミー翻訳へ依頼)翻訳は大変素晴らしく中国の友人の間でも、またお買い上げいただきました中国の方にも非常に評判です。皆様方のご購入のほどお待ち申し上げておりますので宜しくお願いいたします。

ハンズアカデミー http://hansacademy.net/




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