後日談
このコンサートの直前2月9日から11日にかけてシャルル・アズナブールのさよならコンサートが東京で公演されました。
バレエのマヤ・プリセツカヤとシャンソンのシャルル・アズナブール、この二人は私にとって特別な存在です。舞台に登場した途端、踊り出す前、あるいは歌い始める前からもう涙が出てきてしまうのです。世界中には素晴らしいアーティストが沢山いて沢山の感動を与えてくれますが、この二人はとにかく特別な存在なのです。説明できる種類のものではありませんが・・・・。
ですから彼のさよなら公演を知って発売と同時にチケットを買い求め、ずっと楽しみにしてきました。私のゲネプロが2月11日ということは早くから分かっていたので10日にチケットを買っておきました。
そして10日を目の前にした9日の夜 --------どうにかやっと間に合って体が回復したばかりなのに、この人混みの中へ出かけて果たして大丈夫なのかどうか考えた末、私は涙を飲んでチケットを友人にプレゼントすることにしました。“断腸の思い”とはまさにこのことだと思いましたが私には大切なお客様があるのです。悲しいけれどアデュー・・・・
しかし思いがけないニュースが入ってきました!13日名古屋で最後のコンサートがあるというではありませんか。調べたら当日券もあるらしく・・・・私は急遽新幹線に飛び乗り名古屋に向かいました。恋人に会いにゆくような心境ですが、何せ貧乏性の私ゆえただ座っているというのは耐え難く、駅で文藝春秋を買って芥川賞受賞作“ひとり日和”に目を通して見ることにします。今回の受賞作にはまあ納得。
そしていよいよアズナブールを目にし・・・やはり涙がドッと出てしまいます。休むことなく歌いっ放しの約2時間私はずっと泣きっ放しでした。
歌がこんなにも人を感動させるなんて・・・・。ジャンルは違いますが私も歌を歌う人間としてたとえ到達できなくとも目指すは感動を与えられる歌い手になること・・・・としみじみ思いました。歌を追求するだけでなく人間として奥行きのある深い人生を追求すること、やらなければならないことは沢山です。
まずは己の健康管理に十分注意して何事にも精一杯真心をこめて接してゆこうと思います。
次は4月の瀋陽、長春レポートです。どうぞお楽しみに!
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