長春ジャパンウィークは 私が尊敬する阿部瀋陽総領事が今年最も力を注いで取り組んでいらしたイベントです。ですから私もできるかぎり頑張ってお手伝いさせて頂こうと思っておりました。そんな私の強い思いに神が応えて下さいました。今年4月偶然にも中国が世界に誇るテノール歌手 魏松(ウェイ ソン)氏と知り合うチャンスに恵まれました。(これについては以前のレポートでも既に書きましたが・・・)
元々今回のコンサートのテーマは「日中文化交流」ですので中国の演奏家との共演を考えていましたが、まさかこれほどビッグな共演者にめぐり会えるとは!!
彼の力をお借りすればこの公演は必ずや素晴らしいものとなり、安部総領事や吉林省の関係者の方達に対して大変なご恩返しができると考え、魏松さんに出演交渉をしたところ、快く引き受けて下さいました。そして同時に素晴らしいピアニスト 張亮さんも紹介して下さいました。(これについても以前のレポートをご参照ください)
魏松さんとは今年7月に大阪で一度ご一緒させて頂きましたが中国での共演はこの長春がはじめてとなります。そして3人の共演はもちろん今回がはじめてです。
9月22日、上海から魏松さんが長春に到着します。
昼過ぎの飛行機で夕方 長春に到着ということでお迎えの車など準備万端整いました。
すると突然12:00過ぎ、私の携帯にメールが・・・。見ると魏松さんからのメールで「車の事故があり、行かれなくなった。」という内容です。
これを見ただけではどの程度の事故なのか、「今日行かれなくなった」のか或いは「このコンサートに行かれなくなった」のかさっぱり様子がわかりません。しかし時間が経つに従い、次々と情報が入って参ります。それによれば命に別状はないけれどひどい怪我を負って入院、手術というではありませんか。なんということでしょう!!
しかしここで弱音を吐く訳にはゆきません。なんとしても頑張って公演を成功させなくては関係各位の皆さんに対しても申し訳が立ちません。魏松さんの容態もすごく気になりますが、まずは目の前のコンサートに集中することだけを考えるように致します。
しかしこれはそれほど簡単なことではありません。中国と係りを持つようになってからずいぶん精神的に鍛えられたとは思っていますが、元々体も精神も「タフ」とは程遠い私ですのでこういう場面ではものの見事にへこたれてしまいます。
私のひどい落ち込みぶりを心配して阿部総領事、総領事館の翁鉄軍さん、吉林省文化庁の張志強さんや朱紅さんなどなど皆さんが優しく励まして下さったり一緒に夕食を囲んで下さったり・・と暖かいお気遣いをして下さいました。
こうして周囲の方々に優しく支えられ暖かく見守られる中、だんだんと私も元気を取り戻しました。
そして迎えた24日。お天気はいつもの通り、晴れ。(もっとも「晴れ女」の私でなくともこの時期の長春は晴れるのが普通なのかもしれませんが・・・)
急きょ魏松さんのピンチヒッターとして吉林省歌舞院のテノール歌手劉粮さんが2曲歌って下さることになりました。とても素晴らしい「人柄」と「声」の持ち主の方でした。
今日のプログラムの中にある「浜辺の歌」は阿部総領事のお好きな曲ですので魏松さんもそれならばと日本語で歌うことに同意して下さり、前回上海で一緒に練習をして参りました。二人分の心をこめて歌わせて頂きましたので総領事も大変感激して下さいましたけど 魏松さんの「浜辺の歌」をお聞かせできなかったのは本当に残念に思います。
いつか又あらためて機会を作ることにいたしましょう。 |