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皆様へ
このたびの大地震、皆様そしてご友人の方々におかれましては如何でいらっしゃいましたでしょうか?ご案じ申し上げております。又被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。
東京に住んでいる私は家の中のものが少し壊れた程度の被害で済みましたがテレビを通して見る被災地の皆さんの状況は言葉ではとても言い表すことが出来ないほど悲惨な状況で本当に胸が痛みます。
思い返すと成都で四川大地震被災者の為のチャリティーコンサートを開催したのが2009年10月でした。その時私が感じていた事は今回温家宝首相がおっしゃったのと全く同じ――日本も地震国家であるから助け合うのはお互い様――気持ちからでした。そして今回は私達日本人が被災し中国からも救援隊や支援物資を頂戴いたしました。
成都ではその後せっかく出来たご縁を大切に当地でも≪日中友好コンサート≫を末永く続けてゆこうと決心し、成都の日本人の友人及び日系企業――伊藤忠商事四川分公司・成都伊勢丹・成都イトーヨーカ堂・成都コベルコ・キヤノン成都分公司・豊田通商成都分公司(五十音順)、そして日本国内では大塚ホールディングス――の皆様のご協力を仰ぎながら活動を続けて参りました。
しかし、昨年11月に予定していた成都のコンサートは中止に追い込まれ、更に4月1日に再度開催予定で進めていたコンサートも何故か中止に追い込まれ実を言うとかなり落ち込んでおりました。
しかし今回日本で地震が起きた事で以下のように考えることができました。
それは―――
成都のコンサートでは日系企業の皆さまがスポンサーになって下さっていますが、元々これらのお金はすべて中国人の演奏家の皆様に差し上げる出演料でございます。私は≪日中友好活動は全て自前で≫を旨としておりますので、このたび予定していた4月のコンサートももちろんその例外ではございません。
今回このタイミングに起こった日本の地震を私は神様からの啓示と受け止め、成都でのコンサートに行く為に用意していた費用をささやかではありますが被災地へ送る寄付の一部に充てることにいたしました。
このように考えればただ中止に追い込まれた訳ではなく、ここにもきっと神のご意志が働いたのだと考えて納得することが出来ました。
同時にまた、目下6月2日開催予定で準備が進んでいる北京国家大劇院でのコンサートについても色々と考えました。日本中が苦しんでいるこの時期に開催することが果たして相応しいのかどうか・・・・
ここで私が出した結論は―――
こんな時だからこそ、中国に自ら出掛けこの度の中国からの支援や個人的な友人たちからの励ましのメールなどに対し、日本人を代表して自分の言葉、自分の声で直接お礼の気持ちを伝えたいというものです。
私達ステージに立つ人間は仕事柄一度にたくさんの方とお会いできると言う特殊なチャンスに恵まれています。北京のコンサートも音楽を通して日中友好活動を続けて来ました私に与えられたひとつの使命と受け止めこのような結論を出すに至りました。
ただいま日本中が満身創痍で悲しみに沈んでいます。しかし、私達は日本人の特徴である我慢強さと勤勉さでこの困難を一致団結し乗り越えて行けるものと信じています。
そして、四川大地震の時と同じように中国人と日本人が同じひとつの地球にすむ住人として理解し助け合えるきっかけになれば、この大きな不幸にもひとつの意味が生れるのではないか、と思っております。そのように願い、また確信する次第であります。
日本国内においても、私が音楽を通じ活動することで、日本の再建に向け皆様のお役に立てるようであれば、微力とは存じますが、喜んで駆けつけさせて頂く所存でございます。